2010年10月23日


着物の歴史 ①

着物を考える上で歴史は外せません。まず着物を歴史から考え、先人に学び、そして未来の着物を考えてスタイリング、クリエイトしていくことをWAFUの着物の基本としたいと思っています。

ここでは着物の歴史について、書いていきたいと思います。

着物は日本の伝統文化

さてみなさん、着物は日本の文化なのでしょうか?

後述しますが古代中国の呉から伝来した織り方で折った反物を呉服と呼び、その後日本人の着るものとして一般化していく着物ですが、呉の国から来たのであれば、中国文化ではないか、とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。

私たちが使う漢字も同じく「漢の文字」です。ですが、日本人はその後「平仮名」「カタカナ」を発明し独自の文法、言語、方言に至るまで分化し、独自の言語文化を築いてきました。
漢字を中国文化と呼ぶ人もいれば、日本独自の漢字もあるのだから、日本の文化ではないかという方もいらっしゃるかと思います。

つまり、人によって認識が異なりますので正解はありませんね。

着物も同じかと思います。
中国から来た服ではありますが、その後様々な変遷を経て、独自のスタイルを築いてきたわけです。呉服のルーツは確かに呉の国なのですが、呉服の中のいわゆる着物はもはや中国にはないものがたくさんあります。

確かにルーツは呉の国なのですが、日本の文化として定着し、日本の四季に合わせて衣を変え、日本の独特のデザインや製法、美意識を生み出し、世界的に見ても私たち日本人が来ている着物がKIMONOで通じてしまう現状を見ますと、WAFUとしては、着物はもはや日本の独自の文化、民族衣装と考えてよいと思っています。

着物の語源について

皆さんは着物(KIMONO)のことをどう呼びますか?
日本の現代においては、「着物」「和服」という言い方が一般的でありますが、着物の語源は「着るもの」という、単に「服」を表す言葉であったと言われています。「ちょっと、その服取って」というときに使うような服のことです。

和服も文字通り「和の服」つまり日本の民族服という意味であり、明治時代の西洋文化が盛んに取り込まれるようになった頃に西洋の服「洋服」に対して区別をするために日本の従来の服という意味で使われたのがはじまりのようです。和装、洋装も同じ意味ですね。

日本人に洋服が浸透していくと、着るものという意味での和服の意味が薄らいでいき、次第に日本の伝統民族服としての意味の「和の服」が濃くなっていったようです。
現代に生きる皆さんなら感覚としてよく理解できると思います。皆さん着物を着るもの、という意味では使っていませんよね。

日本以外の世界各国に於いてもKIMONOという言葉は比較的定着しており、同じく着るものではなく日本の伝統民族衣装としての着物という意味で使われています。

着物ではなく「呉服」という言い方

もう一つ、着物を表す言葉として「呉服」という言葉がありますね。着物屋さんの中には呉服屋です、という言い方をされる方もいますし、看板や名刺、社名に「呉服」を用いていらっしゃる着物屋さんも多くいらっしゃいます。なんとなく、呉服、と言われると正式的な感じを受けますし、高級感があるイメージです。

調べてみますと、呉服はもともと絹織物に対してつけられていた呼称のようです。ハレの日に絹織物を着ることが和服の意味に転じていき、そのまま和服=呉服として定着したようです。中国の古代王朝である「呉の国」から伝来した織り方によって作られた反物、が語源のようです。呉の国は三国志で有名な呉の国のことです。

ちなみに、中国の伝統衣装を一般的には漢服と呼びますね。韓国の伝統衣装は韓服です。


何時代から着物?

現在来ているような着物のルーツは、平安時代に多く着られいた小紬が和服のはじまりと言われているそうです。平安以前の「着るもの」は、ワンピースのような服が中心で、大陸の影響が色濃く出ていたようです。
平安時代には有名な十二単も誕生しました。十二単の下に着ていたのが小袖であったと言われています。小袖は唐衣裳(からぎぬも)の下に着る下着の扱いだったそうです。現代でも、スーツの下に着るシャツは下着であろう!下着を着てあるくクールビズなんてけしからん、という論議もスーツ愛好家の間では少なからずあるようですが、下着がそのうちカジュアル化して、現代に近づくにつれアウターになったということです。

ちなみに十二単はなぜあのように厚ぼったく重ね着をしていたのかと言いますと、貴人の御前に出る際に小袖を重ね着して華やかさを競って行くうちにあのような形になったそうです。

江戸時代の着物

平安期に誕生した「着物」ですが、江戸時代に入る前の着物は所謂貴人や武士のハイソな方々のみが着ている服であったそうです。一般の人々はボロキレを適当に纏っていたのです。

いまでこそ着物男子の間ではオーソドックスになりつつある献上柄の帯なども、もともとはその名の通り大名に「献上」されていた超高貴なお品。
今でいうと、大企業の社長さんにお中元で送る立派な品のようなもの!?でしょうか。いや、おそらく命がけの仕事で生まれた、それ以上のものだったかと思われます。
江戸時代に現代の和服に近い着物に変化して完成されたようです。厳しい呉服屋さんに行きますと色々な仕来たりルールを教えてくださいますが、そのルールのほとんどが江戸時代に出来上がったようです。

明治時代の着物

明治時代の大きな特徴は、士農工商の身分制度が廃止されたことです。
それまで特権階級の「着るもの」であった着物が一般化され、庶民の着るものとして様々な場所で着物文化が花開きます。カジュアル化されたといっても良いかもしれません。
現代においても呉服屋さんの着物を「知らない人」への風当たりが厳しいのは、特権階級の着るものだった着物が一般化されたことによる、知っている人と知らない人の差別化をはかるための習慣と思われます。
当店WAFUは、ブログやサイトのコンテンツなどを通して着物の知識はお届けしますが、カジュアル着物を提案したいと思っていますので、着物は自由に着るものというスタンスです。

さて、文明開化した明治時代には洋装文化が輸入され、女性は着物に雨傘や帽子、レースを合わせたり、書生が着るようなシャツスタイルに着物、といった和洋折衷の着物文化が生まれたりもしました。これも日本独自の文化の一つ、ですね。
WAFUでもシャツスタイルを提案しています。






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